2009年6月18日 (木)

胃がん血液検査(ペプシノーゲン検査)

 「今は血液で胃がんが分かる時代なのですねぇ」と患者さんが非常に感心した様子で話されます。「いや、胃癌は血液検査では分からないのですよ、やはり胃カメラで直接胃を調べる必要がありますが」と伝えながら、話をよく聞くと「ペプシノーゲン検査」の事を何かの記事で読まれたそうです。今回は「ペプシノーゲン検査」についてのお話です。
 ドックなどでは胃癌血検査と書かれている事もあります。残念ながら胃癌が直接分かる血液検査ではないのですが、胃ガンになるリスクが高いかどうか(胃ガンになりやすいかどうか)を的確に判断することができます。
 胃ガンに成りやすい成りにくい体質は何の差でしょうか?胃はピロリ菌(胃潰瘍、胃ガンの原因菌)感染や加齢によって、胃の粘膜が薄くなる萎縮(いしゅく)を起こします。胃ガンは、胃は萎縮の無い健康な胃よりも遙かに萎縮した胃に出来やすい事が分かっています。胃ガンに成りやすい成りにくいの差は、萎縮の有無なのです。この萎縮が有るか無いかを調べるのがこの「ペプシノーゲン検査」です。
 「ペプシノーゲン検査」はペプシノーゲンIの値とI/IIの比率で判定、ペプシノーゲンIが70以下かつペプシノーゲンI/II比が3以下を陽性と判断します。ペプシノーゲン検査陽性者からの胃がんの発見率は1%前後と言われています。特にペプシノーゲンI/II比が大切で、I/IIの比が低くなればなるほど(萎縮が進行すればするほど)発癌率があがります、1以下になると胃がんの発見率が3%前後になるとの報告もあります。
ペプシノーゲン検査陽性が胃がんで有ることを示すわけではないので過度に心配する必要はありませんが、結果が陽性であればさらに詳しく胃カメラ(胃内視鏡検査)などの精密検査を受けて胃がんの早期発見に努めることが大切なのです。
 逆にペプシノーゲン検査陰性の方は(萎縮が無いか、殆ど無い)、毎年の胃カメラやバリウムでの健診回数を3-5年に1回に減らせるのではないのかと言う試みも一部の健診機関で行われています。いくら医学が発達して胃カメラが細くなり、鼻からの胃カメラも登場、検査が楽になったとはいえ出来れば検査は避けたいと言うのがホンネでしょうから。
 胃がんのリスクを判断できるペプシノーゲン検査はドックや健康診断と同じで健康保険外の自費ですが、血液(採血)で簡便に調べられるので非常に有用な検査ですね。

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2009年5月 1日 (金)

新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)流行時の慢性疾患への備え

 先ほど成田空港に到着したノースウエスト機内でインフルエンザ簡易検査で陽性反応が出たとの報道がありました。検査はあくまでもインフルエンザの簡易検査で、これが即、日本人での新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)発生とは違うのでご留意ください。ウイルス詳細な検査を待つ必要があります。
 さて、ちょっと視点を新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)から変えてみます。こういった状況で懸念されるのは情報が錯綜してパニック状態になることです。1970年オイルショックの時に不十分な情報から人々がパニックになり、トイレットペーパーや洗剤など、原油価格と直接関係のない物資の買占め騒動が起きたようなことです。
 運輸や交通システムが混乱した際に心配するのは普段飲んでいる薬が手に入らなくなる事です。トイレットペーパーなら命に関わることはないのですが、慢性の病気(糖尿病、不整脈や心不全などの心臓の病気、喘息、腎臓の病気)などは特に継続的な薬の内服が大切です。薬だけでなく、特にインスリン加療中の方はインスリン、注射用の針なども少し余裕をもっておいてください。
 何れにしても溢れる情報に過剰に反応せず、しかし注意は怠らないよう冷静に対処することが大切ですね。

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2009年4月30日 (木)

新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)フェイズ5

 WHO(世界保健機関)からの警戒レベルがフェイズ5に引き上げられ、新型インフルエンザの感染拡大状況は全く目を離せない状況です。私も頻回、CDC(米国疾病予防管理センター)http://www.cdc.gov/や日本の国立感染症研究所http://idsc.nih.go.jp/index-j.htmlから発信される情報などを確認、今後日本で発生が確認された時どのような行動を取るべきか頭の中でシュミレーションしています。
 20世紀には3回のインフルエンザの世界的大流行(パンデミック)がありました。スペイン風邪(1918年)、アジア風邪(1957年)、香港風邪(1968年)です。過去の経験をそのまま生かすことができればよいのですが、その時と状況が全く異なるのは、当時に比べ遙かに国際化が進んでおり水際での感染防止が困難な事です。良い面で当時と異なるのはPCRという遺伝子検査方法が発達しており短時間で正確なウイルス情報を特定出来る、タミフル、リレンザなどの抗ウイルス薬がある(新型インフルエンザに効くかどうかは不詳)、ワクチン製造技術が発達している点です。
 何れにしても溢れる情報に過剰に反応せず、しかし注意は怠らないよう冷静に対処する必要があります。

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2009年3月29日 (日)

麻しん風しん混合ワクチン(3期・4期)について

毎年3月、4月になるとワクチンに関する相談が急に増えます。学校で定期接種ワクチンに関するプリントが配られるからでしょうか。今日は麻しん風しん混合ワクチンについてです。

高校生、大学生を中心に麻疹が流行したことを受けて、これまで1回しか接種していない年代に対し2回目の接種機会が1年前からスタートしました。これが麻しん風しん混合ワクチン、3期、4期です。2回目の接種なのにどうして3期(?)4期(?)。分かりづらいですね。1期は1才(満1歳以上2歳未満)で受ける1回目、2期は年長時(5歳以上7歳未満)、3期は中学1年、4期は高校3年です。

年齢により接種時期が異なりますが、ワクチン接種は2回です。1期、2期、3期、4期を全て受けるわけではありません。
・小さいお子さんは1期(1才)、2期(年長時)で2回接種
・すでに小学校以上の方は、幼少時に受けた1回目(1期)の追加として、中学1年、もしくは高校3年になった時2回目を受けます。

予防接種制度は時代とともに、接種時期、回数、内容が少しずつ改正されていきます。相談あれば、遠慮なくお声をかけてください。その際は母子手帳も忘れずにご持参ください。

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2009年2月24日 (火)

ヒブワクチン(アクトヒブ)とは

 ヒブワクチン受けられますか?電話で問い合わせを受ける事が今月に入り増えてきました。今日はこのヒブワクチンのお話です。ヘモフィルス・インフルエンザb型菌(Haemophilus influenzae Type b)のことを略してヒブ(Hib)、感染を予防するワクチンがヒブワクチンです。
 今流行しているインフルエンザとまぎらわしいのですが、こちらはインフルエンザ「ウイルス」で、ヒブワクチンのヒブはインフルエンザ「菌」で全く別のものです。
 乳幼児の化膿性髄膜炎(脳や脊髄を被っている髄膜の中にバイ菌が入ってしまう重い病気)の原因菌のひとつがインフルエンザb型菌で、特に1才以下の乳児での罹患率が髙いのが難点です。これを予防するワクチンがヒブワクチンで、昨年12月にようやく日本でも認可されました。

接種回数は年齢で変わります
・2ヶ月以上~7ヶ月未満 3回接種、1年後に1回追加(三種混合の接種スケジュールと似ています)
・7ヶ月以上~1才未満  2回接種 1年後に1回追加
・1才以上~5才未満  1回のみ接種

10年以上前から世界で使われていたヒブワクチンが日本でも認可され、インフルエンザ桿菌髄膜炎の予防ができるようになったのは喜ばしいことです。

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2009年1月19日 (月)

大腸検査前処置「液剤」か「錠剤」か

 前回ブログの続きです。検査前に便をきれいに洗い流すための洗腸液、液剤と錠剤どちらが飲みやすかったか感想を聞かせていただいた結果です。
これに関しては本当に意見が分かれました。・錠剤の方が飲みやすい・錠剤が大きくのみにくい・最初は大きく感じたけどすぐなれた・錠剤が少し塩辛い気がした・錠剤が少し塩辛く味があり飲みやすかった
 個人差はありますが飲み易さでは、やや錠剤>液剤のようです。
 錠剤は飲み方がやや分かりにくいのも確かです。液剤は2Lの液体を約3時間かけて内服するのに対し、錠剤は5錠を200mlの水(もしくはお茶)で15分間隔で10回、計50錠を内服します。飲み方の分かり易さでは、やや液剤>錠剤のようです。
 来院して内服していただく場合は飲み易さを優先して「錠剤」、自宅で内服していただく場合は飲み方のわかりやすさを優先して「液剤」でしょうか。

 アンケートで、全員が次回検査するとすれば次回も「自宅」で希望されております。自宅で服用いただくために飲み方のわかりやすさを優性して今後しばらく「液剤」にて行うことにしました。

 今後も皆さまの声を聞き、より安心して検査を受けていただけるよう工夫いたします。
アンケートにご協力いただきありがとうございました。

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2008年12月31日 (水)

予想外なアンケート結果

 大腸カメラ検査をより安心して受けていただくために、アンケートで検査前の前処置方法(従来型の液体型洗腸剤と錠剤型洗腸剤のどちらが飲みやすかったか、その他感想)などについて患者さんの声を秋から聞かしていただいています。ご協力いただきありがとうございました。お預かりした声を、より楽にそして安心して検査を受けていただけるように、大腸検査前の食事内容、下剤、洗腸剤の種類、洗腸液を飲み始めていただく時間などに反映させていただきます。
 さて、協力いただいたアンケートは都度全文読ませていただいておりますが、年末と言う事でお預かりしたアンケートを集計してみました。検査前の洗腸剤に関しては多くの方から、従来型の液剤よりも、新しいタイプの錠剤型洗腸剤が飲みやすくて良かったとコメント頂いております。一方、錠剤はやや大きく、従来型の法が飲みやすかったと言う声も少数ありました。このあたり意見が分かれるのは予想通りでしたが、質問の中で一つだけ全くの予想外だった事があります。
 それは次回検査を受けるとすれば「自宅で洗腸剤服用」「クリニックで服用」どちらかよいですか?と言う質問でした。
 検査準備説明の際に患者さんから「洗腸液で何回もトイレに行きたくなるのなら、家で飲むとクリニックに来る途中でトイレに行きたくならないか心配です」とよく相談を受けました。トイレの心配をしながらのクリニック移動するのは大変であろうと言う配慮から、当初クリニックに来院していただき朝から洗腸液を服用していただいておりました。逆に最近になり説明を聞いて家で飲めそうですと言う声も多くきかれるため、今年の秋からは自宅で服用に変えておりました。
 その結果は、8対2位で自宅で服用希望の方が多いのではないかと思っていましたが、なななんと、全員が次回「自宅で洗腸剤服用」に丸をつけられておりました。そりゃ、クリニックで午前中過ごすよりも、家でテレビをみながらゆったり過ごす方が良いですよね。トイレの心配をされていた方々も、案ずるよりも産むが易し、次回も受けるなら自宅での服用希望に丸をされておりました。
 ホント、生の声はありがたいものです。と言うことで「自宅服用」「クリニックで服用」の議論にあっさりと結論が出ました。来年以降も、「自宅で服用」していただきます。
アンケートに御協力いただき、本当にありがとうございました。今後も皆さまの声を積極的に診療に取り入れさせていただきますので宜しくお願いいたします。
今年も残すところあとわずかとなりました。みなさま、良いお年をお迎えください。
Make a wish for new year!
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2008年11月27日 (木)

インフルエンザ予防

秋の花粉症シーズンがようやく終わったと思えば、早くもインフルエンザの季節に突入しました。11月下旬なのに西宮市北部でインフルエンザが流行、学級閉鎖となった学校があります。クリニックのある甲東園周辺ではまだ流行はなく、学級閉鎖ももちろんありませんが、12月に入れば例年大流行しますので予防が大切です。
インフルエンザワクチン接種による予防と共に、大切なのは日常で簡単に出来る予防方法です。
・外出後の手洗い、うがいの励行
・ウイルスは湿度に弱いので、部屋の加湿
・栄養、休養、十分な睡眠により体力を保つ
などです。是非御励行ください。

今シーズンのインフルエンザワクチンの情報です。ワクチンには
Aソ連型:A/Brisbane(ブリスベン)(H1N1)
A香港型:A/Uruguay(ウルグアイ)(H3N2)
B型:B/Florida(フロリダ)
WHO(世界保健機関)推奨の、A型2種類とB型の計3種類のワクチン成分が含まれています。
私は先週予防接種を打ちました。予防接種を受けられる患者さんの注射時の痛みを知るためにも、毎年自分で接種しています。手前味噌になりますが、余り痛くなかったですよ。ホント。

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2008年10月13日 (月)

食欲、勉強の秋

 今朝は気温18℃、行楽の秋にふさわしい清々しい気候になりました。連休は皆さまどちらへお出かけでしょうか。私はテニスの誘いも断り、こんな良いお天気の中、三日間連続で講義を受けています。まさに勉強の秋です。昨日7時間、今日7時間、明日6時間、計20時間にも及ぶ、「産業医」に必要な「感染症対策」「メンタルヘルス(心の健康)」「じん肺のレントゲンの読み方」などに関する最新の知見をレクチャー受けています。
 「産業医」という聞き慣れない言葉ですが、会社、工場などで仕事をされている社員さんの健康管理、心と体の健康に関するアドバイスをする医者のことです。
 医者は病院やクリニックに常にいるイメージを持ってられると思いますが、時に事務所や工場に出向いて産業医として、病気予防のアドバイスをしたり、社員さんの健康相談をしたりしています。その他小学校へ禁煙の授業に出向いたり、クリニック外のフィールドにフットワーク軽く出かけています。
 最近私が力を入れているのが、海外赴任前の方への感染症対策のアドバイスと予防接種です。何処どこの国は、こんなこんな感染症が流行しているので、「A型肝炎、B型肝炎、破傷風ワクチン・・・」などの予防接種が必要ですね、と赴任前の方と相談しながらワクチン接種を決めます。今日、大阪市立総合医療センター感染症センター特別医監の先生が話された内容が、渡航前ワクチンについてでした。海外赴任前に必要なワクチンの種類の話から新型インフルエンザに関する話まで、みっちり1時間半最新の知識を吸収。さらに、レクチャーの後、成人に対する破傷風、日本脳炎ワクチン接種回数について質問、海外のデーターを交えコメントいただきました。判然としなかった点が解決して、満足。充実した気分で会場をあとに。
 とはいえ、朝から晩までずっと座って講義を受けるのはさすがに疲れたので、今夜は友人と焼き肉を食べ食欲の秋を満喫して帰りました。明日もう一日あるので気合い!です。

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2008年9月18日 (木)

ピロリ菌を持っているかどうかを調べる方法について

 胃かいよう、十二指腸かいようの原因である「ピロリ菌」の治療法は以前ブログで少しお話をしました。では、そもそもピロリ菌を持っているかどうかはどうやって分かるのでしょうか?
 一番正確な方法は、ピロリ菌がすみついている場所「胃」を直接調べる方法です。胃カメラで「胃」の組織を極微量採取して、1週間ほど培養、有無を判定します。「ピロリ菌培養検査」これが標準的かつ最も正確な検査です。
 しかしこの方法にはどうしても避けられない点があります。胃カメラ検査が必要なのです。そこで、胃を直接調べず(胃カメラが必要なく)ピロリ菌の有無が分からないかと言う事で開発された検査方法がいくつかあります。息を調べる方法「尿素呼気テスト」、血液を調べる方法「血清ピロリ抗体価」、便を調べる方法「便中ピロリ抗原検査」があります。培養法に比べ簡便に出来るのが特徴です。
 当院ではそれぞれの検査の特徴を生かし組み合わせ、次のような 順で行うことをすすめております。
 胃カメラ検査施行時に、胃潰瘍、十二指腸潰瘍が見つかった場合に潰瘍の原因であるピロリ菌有無を調べます。ピロリ菌を直接調べる「ピロリ菌培養検査」にて有無を判定します。除菌治療を行い、消えたかどうかの判定は、便を調べる方法「便中ピロリ抗原検査」で行います。
 その他、以前他の病院にてピロリ菌治療を受けたものの、最終的に消えたかどうかを確認しないままになっているので調べたいとの希望がある場合には、胃カメラを必要としない、便を調べる方法「便中ピロリ抗原検査」や血液を調べる方法「血清ピロリ抗体価」などを行うこともあります。
 それぞれの検査方法には長所短所があります、適切な方法を説明いたします。診察時にご相談ください。
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2008年8月12日 (火)

スポーツドリンクの取りすぎにご注意

今年も、異常気象のためか暑いですね。西宮市の仕事で健康開発センターへ昼間行くことがありました。車に乗って外気温計を見ると40.5度を示していました。アスファルトの上とは言え、気温が体温を遙かに超してしまっています。くれぐれも熱中症にお気をつけ下さい。

運動して汗をかいた時に何を飲まれますか?スポーツドリンクでしょうか。ジュースよりなんだか体に良い気がしますね。

汗をかいた体に必要なものは、水分、糖分、そしてナトリウム、カリウムなどのミネラルです。確かにこれらが含まれているのがスポーツドリンクです。しかしご注意下さい。スポーツドリンクにはジュース同様、結構な量の糖分が含まれています。スポーツドリンク500mlペットボトル1本に約30gの糖分が入っています。コーヒーに入れるスティックシュガー1本が3gですので、スティックシュガー10本分の糖分に相当します。のどが渇いていて、スポーツドリンクをゴクゴクと1リットル飲めば、スティックシュガー20本分の糖分を一気に取ってしまうことになります。

体に良さそうな響きの「スポーツドリンク」ですが、取りすぎにご注意ください。

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2008年7月 5日 (土)

喫煙指数(ブリンクマン指数)とは

 「禁煙治療は保険でできるのですか?」と電話での問い合わせが増えています。その答えはyesでもありnoでもあります。1日の喫煙本数と喫煙年数をかけた数字(喫煙指数、ブリンクマン指数)が200以上の方が保険治療の対象になります。例えば1日20本、15年間吸っている方は20x15=300、200以上ですので保険治療になります。1日30本、喫煙歴5年の方は30x5=150、200以下で保険治療は出来ず自費となります。
 タバコが人体に与える影響は、今までに吸ったタバコの総量と関連があります。タバコを吸った総量を簡単に計算する方法が、この喫煙本数と喫煙年数をかけるブリンクマン指数になります。400以上は肺ガンに対するリスク(危険度)が高く、注意が必要です。ブリクマン指数400と言えば、20才で吸い始めた方が毎日タバコ1箱で40才で400。意外と簡単に400を越してしまうものです。タバコを吸われている方は、ブリンクマン指数を計算してみて、禁煙を始めるきっかけにされては如何でしょうか。

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2008年6月28日 (土)

最新、大腸検査前準備方法導入しました

 大腸カメラと聞いて何をイメージ想像されますでしょうか。「大腸の検査って痛いの」「腸の検査ってしんどういの」「いや、思っていたのと違い、楽な検査でしたよ」など様々な思いがあると思います。
ホームページ「大腸カメラは痛い?」http://nakajima-clinic.com/trait/c_camera.htmlでお話しておりますように、丁寧に、経験有る医師が行えば大腸の検査は、しんどくも、痛くもない検査ですのでご安心ください。前置きが少し長くなってしまいました。
 ここからが今日の本題です。しかし「検査は全く辛くなかったけど、検査前の腸を洗う液の味がどうも苦手で・・・」と相談され「すみませんが、正確な検査のためには、腸の中を空っぽにする必要があり、あの2リットルの液は頑張っていただくしか今のところないんです」と説明することがしばしばありました。
 腸を洗う液の味はうすい塩味で、まずくはないのですが、2リットルも飲んでいる内に飽きてしまう味であるのは確かです。「検査は辛くなかったけど・・・」この「けど」を何とか出来たらと思いつづけておりましたが、朗報があります。
 この塩味の洗腸液を飲む必要がなくなりました。代わりに、錠剤(ビジクリア)をお茶や水で飲むだけでお腹の中がきれいになる方法を導入しました。コロンブスの卵的発想です。先に液を作って飲むので塩辛く味が受け付けないのです。ならば、液はお腹の中で作ればよい、錠剤をお茶や水と一緒にのむだけです。洗腸液が錠剤に変わっただけの話なのですが、これがいかにこれから検査を受けられる方にとって朗報であるかは、過去に腸を洗う液を頑張って2リットルのんだ事がある方なら、膝を両手で打って頷いていただけるかと思います。
 医学、治療方法が発達する事とともに、検査前準備など患者さんの負担を軽減するために、細かい点を改善することも非常に大切であると考えております。

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2008年5月11日 (日)

時代とともに変わる病気

 先日、海外で医療通訳者(患者さんが外国の方で言葉が分からない時に医師と患者さんの間に入る医療を専門とするプロの通訳者)とお会いする機会がありました。医療制度、医療文化、その他国による色々な違いのお話をした中で、日本ではどこの癌が多いのですか?と言う話題になりました。
 日本では昔は「胃がん」「肺がん」「肝臓がん」「大腸がん」の順でしたが、実は最近変わって来ているのですとお話をしました。日本人の癌が少し変わってきているお話をしましょう。
 昔から日本人は「胃がん」が多い民族として知られていました。田宮二郎演じる白い巨塔の財前教授が患った病気も胃がんでしたね。ちょっと話題がそれました。ドラマにも使われる位、癌と言えば皆「胃がん」を思い浮かべる時代でした。
 胃がんは「ピロリ菌感染」「塩分の取り過ぎ」が主な原因ですが、衛生状況の改善によるピロリを持っている方の減少、食生活の改善により昔ほど塩漬けなど辛いものを食べなくなり、胃がんを患う人が減少しました。さらには胃がんの早期発見、早期治療により胃がんによる死亡率が低下しています。これぞ、医学の発達、公衆衛生の成果と言えます。 胃がんはピロリ菌の治療にて予防、胃カメラによる早期発見治療で大部分克服できる時代になりました。
 逆に日本で増えている癌は「大腸がん」です。
 病気の原因を探る時に、似たような背景の国を探し、その国の食生活、文化と比べるとヒントが得られる事があります。「大腸がん」が多く「胃がん」が少ない国をご存知でしょうか?そうです、アメリカです。良くない事に、日本はアメリカの病気を後追いしてしまっているのです。日本人の食事が欧米化して肉食が中心となり病気も変わってきてしまったのです。原因は「肉食」にあります。
 さらに近年女性で著しく増加している癌があります。乳がんです。乳がんが増えている原因も欧米型の高脂肪食にあると言われています。
大腸がん、乳がんともに、早期発見、早期治療にて治療成績は年々向上してきていますが、予防にまさる治療はありません。

 今一度、和食を見直す時期に来ているのではないでしょうか。

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2008年4月30日 (水)

飲む禁煙治療薬チャンピックス

 なかなかタバコをやめられない方に朗報です。5月の連休明けから新しいタイプの禁煙治療薬チャンピックス(一般名バレニクリン)が使えるようになります。
 飲むタイプの禁煙治療薬です。従来の禁煙治療は、ある日から決心してシール(パッチ)を貼って禁煙に望むのですが、この新しい薬は一風変わっています。
 なんと、薬を内服しながらでもタバコを吸って良いのです。内服始めてから1週間ほど経った時点からそろそろ禁煙でもするか・・・と言う具合に禁煙を徐々に始めていきます。

 当院では、ニコチンパッチ(ニコチネルTTS)を併用した禁煙治療にて、90%以上の方が禁煙に成功しております。既に満足いく治療成績を納めておりますので、新しいタイプの禁煙治療薬は必要ないようにも思えます。しかし、そうではないのです。ニコチンパッチ(シール)には弱点があるのです。貼り薬の宿命「皮膚のかぶれ」です。冬場は問題になることが少ないのですが、夏場は汗をかくのでシールかぶれが増えます。かぶれでパッチが使えなかった方にとって、新たな選択肢となるのが新しいタイプの禁煙治療薬チャンピックス(一般名バレニクリン)です。
 5月以降、当院ではニコチンパッチ(ニコチネルTTS)、新しい治療薬(チャンピックス)ともに保険で治療が出来るようになります。
 ご注意いただきたいのは、保険の対象となるのは1日のタバコ本数x喫煙年数が200以上の方です。(例 1日20本15年喫煙の方は20x15=300 200以上ですので保険治療の対象となります)
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2008年3月13日 (木)

心温まる、素直な一言

県立病院の内視鏡カンファレンス(症例検討会)に参加してきました。侃々諤々、いつもながら内視鏡技術、知識の向上につながる実り多い時間となりました。
さて、今日書くのは、カンファレンスにてついではなく、ふと立ち寄ったお店での話です。
検討会まで30分ほど時間が空いたので、コーヒーが飲みたくなり近くのお店に立ち寄りました。
世界に1万店舗を越す誰でも名前を知っているお店です。コーヒーも美味しい、スタッフの笑顔も爽やかで実に快適なカフェです。
レジでの会話
スタッフ「ご注文はお決まりになられましたでしょうか?」
私「トールのラテ一つお願いします」
スタッフ「ホットでしょうか、アイスでしょうか?」
私「ホットで」と、ここまでは、よく言えばスタッフ教育の行き届いた丁寧な対応です。悪く言えばマニュアル通りと言うところでしょうか。
私が会計でお札を出した時の事です
スタッフ「2000円札、いやあ珍しいですね。」
私「故小渕首相提案のお札、確かにめづらしいですよね」と、つられて言ってしまいました。そして何故か、心温まる気持ちになったのです。
マニュアル言葉では「2000円からお預かりします」となるべきだったのかもしれませんが、素直な気持ちが、とっさに出てしまったのです。
コンビニでもレストランでも、マニュアル言葉、マニュアル接遇に満ちあふれた昨今だけに、逆に素直な一言に虚をつかれたのだと思います。人と人の会話にマニュアルなど、やはり要らないのですよね。喜び、驚き、些細な事でも感動する気持ちをいつも忘れずにいたいものです。

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2008年2月23日 (土)

予防接種の相談急増中、しかも難しい相談が増えています

みなさんは、予防接種と聞いて何を思い浮かべますか?麻疹(はしか)、風疹(三日ばしか)などの予防接種でしょうか。
当院では小児期に受ける、麻疹(はしか)風疹混合ワクチン、三種混合ワクチン、おたふく風邪ワクチン(ムンプス)など以外に、海外留学前ワクチン、海外赴任前ワクチンなども積極的に取り組んでいます。

この、海外渡航前のワクチンがなかなか難しいのです。なぜ難しいのでしょうか?受けておくべきワクチンが、行く国によって全く異なるからです。さらにワクチンを受ける方の年齢によっても必要なワクチンが変わってきます。まさに、患者さん毎のオーダーメード医療です。
中国へ行くのか、エジプトなどの中近東に行くのか、さらには大人か子供か、様々な条件が複雑に重なりあいます。
私が患者さんと予防接種について相談する時、どのように頭の中で予定を立てているか1例をお話しいたします。

例えば破傷風、日本脳炎、狂犬病、A型肝炎ワクチン、B型肝炎ワクチンが必要な方であれば、

1.A型肝炎は2回予防接種が必要(理想的には半年後に3回目の追加ですが日程的に困難)
2.B型肝炎もは2回予防接種が必要(理想的には半年後に3回目の追加ですが日程的に困難)
3.A型肝炎1回目と2回目は4週間開ける必要がある
4.B型肝炎も1回目と2回目は4週間開ける必要がある
5.幼少時に破傷風が含まれている三種混合を受けているため、破傷風ワクチンは1回でよい
6.幼少時日本脳炎の基礎免疫ワクチンを終えているため、日本脳炎ワクチンも1回でよい
7. 破傷風、日本脳炎、A型肝炎ワクチン、B型肝炎ワクチンは何れも不活性化ワクチンであり、各ワクチン接種間隔は1週間以上あける
8. 狂犬病ワクチンは現在日本では入手困難(犬にかまれ、一刻を争う曝露後接種の緊急ケースは別です)

この1-8を満たすスケジュールが必要なのです。算数の問題みたいですね。

そこから、A型肝炎1回目、B型肝炎1回目、破傷風、日本脳炎、A型肝炎2回目、B型肝炎2回目の順で接種しましょう。となるのです。
さらに、狂犬病ワクチンは現在日本では入手困難なので、現地で、4週間隔で2回、半年後に3回目を追加してください。
A型肝炎、B型肝炎は現地で半年後に3回目を追加してください。とアドバイスします。

どうでですか。思った以上に複雑ですね。

渡航前ワクチン遠慮なくご相談下さい。

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中島クリニック 内科 消化器科

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2008年1月28日 (月)

当院治療成績:ピロリ菌除菌成功率91.3%

新しい治療法での当院治療成績:ピロリ菌除菌成功率91.3%

「ピロリ菌」が胃潰瘍、十二指腸潰瘍の原因であることは有名ですね。潰瘍を根本から治療するためにピロリ菌を消す治療を「除菌治療」と言います。除菌治療として3種類の薬(プロトンポンプインヒビター、アモキシシリン、クラリスロマイシン)を1週間内服します。この方法で約80%方からピロリ菌が消えます。

しかし、最近になり抗生物質が効かないピロリ菌が増えてきており除菌成功率が約70%程に低下していることが問題になっています。そこで、当院では4年前の開業当初から従来法にてピロリ菌が消えなかった方に対し、フラジール(メトロニダゾール)を用いた除菌法に積極的に取り組んできました。

当院での治療成績は、この方法に取り組んだ23人中21人が除菌に成功。除菌成功率はなんと91.3%です。従来法で消えなかった方に、もう一度同じ薬で除菌を行っても成功率は30%ほどである事と比べると、この治療法がいかに有効な方法であるかがおわかりいただけるのではないでしょうか。従来法でピロリ菌が消えなかった方に朗報です。

当時この治療法は自費で行っておりましたが、この新しい治療方法は昨年秋から有効性が認められ健康保険にて行えるようになりました。

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2007年12月22日 (土)

ドーピング検査

今日は病気ではなく薬のお話をしたいと思います。
胃潰瘍であれば胃酸分泌を抑える抗潰瘍薬、扁桃腺が腫れていれば原因となる菌に対し適切な抗生物質を投与します。「病気、病名」に対し、投与する薬が決まってきます。当たり前ですね。しかし、患者さんの職業、状況により使える薬が限られる時があります。
それは、どのような時でしょうか、想像してみてください?

当院で遭遇する特殊なケースとしては次のような状況でしょうか
1.赤ちゃんに母乳をあげているお母さん:薬を飲んだあとに授乳していいですか?
2.フライトをひかえるパイロット:薬を飲んで仕事をしても大丈夫ですか?
3.トップアスリート(運動選手)の方:ドーピング検査にはこの薬は問題ないですよね?
その他、妊婦さんへの薬、腎臓の病気で透析中の方への薬、いろいろなケースがあり、都度、最新の薬学知識をふまえ投薬をする必要があります。
1.2.3.いずれのケースでも細心の注意を要しますが、問題のない薬を適切に選び処方できます。
ドーピングに関しては、日本アンチドーピング機構http://www.anti-doping.or.jp/index.htmlがインターネットに情報を提供していますので興味有るかたはどうぞ。例えは、薬局で簡単に買える咳止め薬の中にもドーピングにひっかかる成分が含まれています。喘息、高血圧の薬も一部の薬はドーピングにひっかかります。
私自身、以前、のじぎく国体の救護をお手伝いした時にドーピングに関して程度勉強しましたので知識を持っているつもりですが、いざアスリートの方に薬を出すとなると少し身構え、最新の禁止リストを取り寄せ、都度確認した上で処方しています。

単に病気を診るだけでなく、患者さんの病歴、職業歴、背景を含め総合的に診察することの大切さを再認識する日々です。
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中島クリニック

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2007年11月27日 (火)

インフルエンザワクチンQ&A

当院ではインフルエンザワクチン接種を10月下旬からスタートしています。患者さんからよく聞かれる質問をQ&A形式にまとめ、注射後の説明に活用しています。手前味噌で恐縮ですが、分かりやすいと思った以上に評判がよかったので当院で使っている説明用紙の内容をblogで紹介いたします。

インフルエンザ予防接種後の注意 Q&A
Q 予防接種したところは、よく「もむ」方がいいのでしょうか?
A いいえ「もまないでください」。注射したところをもむと、アレルギーなどの副反応が増えるとの報告があります。

Q 予防接種をうけた日に、お風呂は入って良いのでしょうか?
A お風呂も、シャワーも問題ありません。

Q 予防接種後の注意は他に何かありますか?
A 予防接種当日の運動は避けてください。接種翌日以降(明日以降)は、スポーツ、体育の授業など普段通り行っていただいて結構です。

Q インフルエンザワクチンは注射したらすぐに効果がでるのでしょうか?
A いいえ、ワクチンの効果がでるまでに2週間ほど必要です。抵抗力としてはたらく「抗体」を体がつくるのに2週間ほどかかるからです。

その他、番外編として、最近こんな質問うけました
・B型インフルエンザにも効くのですか?
・先日テレビで、Aソ連型が流行していると聞いたのですが、このワクチンにはその成分が入っているのですか?
答えはともに「YES」です。インフルエンザワクチンには流行を予測して、A型インフルエンザ株2種類、B型インフルエンザ株1種類、計3種類の成分が含まれています。
A型インフルエンザ株は、A香港型(H3N2)Aソ連型(H1N1)の2種類の株です。

今年は、例年になく早い流行です。11月下旬なのに流行し始めています。日常簡単に出来る「手洗い」「うがい」も予防接種と並んで大切な予防方法ですので、是非ご励行ください。

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